ソフトB小久保監督が直面する問題…優勝候補筆頭でも、不安がないわけではない

昨季のソフトバンクは確かに強かった。
日本シリーズこそDeNAに敗れたとはいえ、レギュラーシーズンは2位の日本ハムに13.5ゲームもの大差をつけての独走V。先日、キャンプを見てきたが、レギュラー陣の顔ぶれは巨人と並んでずぬけている。
当然、今季も優勝候補の筆頭──とみるのが普通だろうが、不安がないわけではない。
「とてもそんな争いをしているようには見えないね。残念ながら」
26日の練習試合で韓国ロッテに1-6で敗れた試合後、小久保裕紀監督はこんなコメントを残した。少ない一軍枠を争っている中堅・若手への物足りなさを口にしたのだが、ソフトバンクの不安はまさにそこだ。
主力選手と控え選手との歴然たる力の差。つまり、主力に故障者が出てしまうと、チーム力がガクンと落ちてしまう可能性があるのだ。
私が監督を務めた横浜もそうだった。1998年にリーグ優勝、日本一となったものの、昨季の日本シリーズ制覇はそれ以来のことで、リーグVからは26年も遠ざかっている。98年当時の主力メンバーはみな脂が乗り切った全盛期。控えの付け入るスキがなく、それだけに若手の突き上げ、成長が阻まれてしまった。幸い、大きな故障が出ずに日本一まで駆け上がったが、彼らが年齢的に下降線をたどり始めると、長い低迷期に入った。
今季のリーグ連覇、日本一奪回はもちろんのこと、中長期的なチーム強化を念頭に置く小久保監督は今、
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