著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

屯田兵をめぐる黒田清隆、山県有朋の対立 ロシア側の反応は…

公開日: 更新日:
100年前の姿に復元された屯田兵中隊本部(札幌市新琴似=1972年4月撮影)/(C)共同通信社

 明治6年に新政府は全国に徴兵令を公布して、国民皆兵の方針を国民に伝えた。といっても北海道には徴兵令を適用せず、青年男子はまず開発の先兵になることが要求されたのである。この明治6年ごろに、北海道の人口がどの程度であったかははっきりとしていない。なぜなら戸籍は本州に置いたままにして…

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