保守王国「島根1区」も瓦解寸前…“にしこりコール”盛り上がらず、支持者「自民が勝ったら恥」【現地ルポ】
野党陣営の応援は近年最高潮
一方、勢いづいているのが立憲民主党の亀井亜紀子候補だ。20日に郊外のスーパーで行われた演説では、雨天にもかかわらず100人超の聴衆が集まった。蓮舫参院議員や野田佳彦元首相が応援に駆けつけたこともあり、度々歓声が湧き起こり、小規模ながら、盛り上がりは上々だった。21日に行われた松江駅前の演説では300人ほどの聴衆から、「亀井さんがんばれ!」といった声援が相次いだ。演説を聞いていた地元労働組合の幹部はこう話す。
「郊外のスーパーの演説などはあまり動員をかけていないのですが、自主的に多くの組合員が駆けつけた。組合員の間にも、応援ムードが高まっています。演説の様子を見ても、島根の野党勢力としては近年最高の盛り上がりではないでしょうか」
両陣営の盛り上がりは対照的。保守王国が瓦解する日は近いか。
(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)