米大統領選まで半年…勝敗のカギを握る“第3の男”ロバート・ケネディ・ジュニア氏の行方

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■反イスラエルデモで広がるバイデン離れ

 ただ、拮抗するバイデンVSトランプの勝敗を左右する可能性がある。

「イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの虐殺に反対する学生デモが全米各地の大学で相次いでおり、若者を中心に、強硬姿勢を崩さないバイデン氏の支持が離れています。7割が民主党支持といわれるユダヤ票のうち一部の反イスラエル政府派の票がバイデン氏から離れても、親イスラエルのケネディ氏に流れるとは考えにくい。むしろバイデン陣営は、民主党系の名門ケネディ家のブランド力を懸念しているようです。ケネディ氏は反ワクチンなどの陰謀論に傾倒しており、同じく陰謀論好きのトランプ氏の票を奪うかもしれません。接戦州でケネディ氏が票を積めるかどうか」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)

 かつて1992年の大統領選では、無所属で出馬した実業家のロス・ペローが共和党のブッシュ(父)と保守票を二分し、民主党のクリントン勝利を後押ししたこともある。名門一族の“はみ出し者”がトランプの漁夫の利を招いてしまうのか。

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