石破内閣15大臣「GW外遊」に血税9億円超! 物価高で野党が異例の「反対」も前例踏襲でイケイケの無神経
外遊しないのはたったの5人
確かに、鈴木氏と阿部氏については「反対」に一理ある。法務省職員に特注の「月餅」を大量配布して規範意識を疑われている鈴木氏の行き先はキルギスとウズベキスタンで、用務は政府要人との意見交換など。阿部氏はTICAD9に向け、アフリカ諸国との連携強化などを理由にガーナとエジプトを歴訪するという。
「外遊しないのは5人。首相が都内にいない際は在京が原則の林官房長官、移動に難儀する村上総務相、プライベートを重視する三原こども政策担当相、体調不良の伊東地方創生相、国内対応が最優先事項の伊藤復興相だけです」(永田町関係者)
立憲の「正論」がどこまで的を射ているかは横に置くとして、何をやるにも財源論が立ち塞がる中、血税をジャバジャバ使われたらたまらない。2016年5月に野党議員が出した質問主意書への政府答弁によれば、当時1回分の外遊費用は首相が約2億円、大臣が約3000万円に上る計算だった。その頃に比べ、依然としてはるかに円安だ。首相と閣僚のGW外遊にはザッと9.3億円ほどが投じられていると見ていい。
JTBが発表したGW旅行動向によると、旅行者数は前年比7%減の2345万人の見通し。例年より連休が少ないのに加え、宿泊費用の上昇も響いているという。世知辛いったらありゃしない。
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野党第1党の立憲民主党が「食料品の時限的ゼロ」に舵を切り、与野党の足並みがそろってきた。野田氏は会見で「赤字国債に頼ることなく、地方財政にも未来世代にも負担を及ぼさないように財源を確保する」とも言っていたが、本当か。●関連記事【もっと読む】『消費税「食品ゼロ1年間」を参院選公約に…寄り切られた立憲野田代表の油断ならないバーター懸念』で詳報している。
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