著者のコラム一覧
南渕明宏

昭和医科大教授、心臓血管外科専門医、医学博士。

なぜ患者さんの職業を聞いちゃいけないの?

公開日: 更新日:

 ずうたいのでかい病院では、患者さんについて皆で集まって会議をしています。若い医師にプレゼンしてもらって、チームの中で病状や治療方針を確認し、共有しているのですが、最近の傾向で一つ気がついたことがあります。

「この患者さんの仕事はナニ?」

「さあ? 聞いていません」

 若い先生方は患者さんの職業が何なのか教えてくれないのです。というか、聞き取っていない、というか、関心がないようです。聞かなくてもいい、と教えられているのか、個人情報なので触れてはいけない、と教育されているのか。それとも「仕事なんてコロコロ変わるもんでしょ」ということなのでしょうか。

 ただし、患者さんの家族構成はしっかりと掌握されています。高齢者の場合、治療の方針を誰が決めるのか、配偶者なのか、息子、娘なのか、診療を進めるうえでものすごく大事な要素だからです。

 言うまでもないことだと思いますが、患者の職業は診療の上で大事な要素だと思います。病気になったら多くの人が「働きすぎのせいだ」「介護してきたせいだ」などと自分に言い聞かせるからです。

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