シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(74)ジュネーブ条約の精神に相反する「戦陣訓」を発した東條英機の反天皇性

「戦陣訓」は、天皇の大権に抗する不穏な文書ではないか、というのが私の理解である。どういう点が、そしていかなる形の不穏さを抱えているのかを具体的に考えてみる必要がある。一陸軍大臣が兵士に向かって、戦場での死を命じることなどは、全軍の総責任者である天皇に対して、公然と弓を引くことにな…
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