ソフトB佐藤直樹 もがく元ドラ1のラストチャンス…天性の負けん気はようやく試合で生きてきた
前日まで5連敗中のソフトバンクが、ようやく泥沼から脱出した。
昨20日、西武に3-1で勝利。躍動したのが「9番・右翼」で出場した6年目の佐藤直樹(26)だ。三回に右翼フェンス直撃の三塁打を放ち、その後の得点につなげると、四回には追加点となる右前適時打を打った。
佐藤は報徳学園高からJR西日本を経て、2019年ドラフト1位で入団したが、期待とは裏腹に通算打率は2割に満たないなどサッパリ打てず、23年にはNPB野手のタイ記録となる9打席連続三振を喫した。この年のオフに育成契約に降格。昨季6月、柳田の故障離脱もあって、再び支配下枠に戻ったが、それでも44試合で打率.190にとどまった。
ドラフトは石川昂弥(現中日)の外れ1位だったものの、他球団のスカウトからは「2位以下でも指名できたのでは」との声も。父の義八さんも当時、本紙の取材に「良くて3位。(指名漏れで)残念会もあるかも」と話していたほどだった。ルーキーイヤーの20年は二軍で審判の判定に文句を言い、退場処分を食らったこともある。