“ガラパゴス化”深刻 世界で通用しない日本人プロの限界
■ぬるま湯体質だけでは…
先の平昌冬季五輪を見てもわかるように、今やあらゆるスポーツはグローバル時代に突入している。選手も、関係者も「世界の頂点に立つ」ことに一丸となって戦っている。そうならなければ生き残れないからだ。
そんな潮流の中でなぜか日本のゴルフだけが「ガラパゴス化」に陥っている。国内に満足していれば競争力や技術、体力、闘争心など勝負に必要な要素は劣化していくばかりだ。先のWGCメキシコ選手権で小平は試合後、呆然とした表情で「コースがゴルフをさせてくれなかった」と世界との差を見せつけられて肩を落としていた。
マスターズ(4月5日開幕)に出場する松山英樹、宮里優作、池田勇太、小平智の4人は先週のWGCデル・マッチプレー選手権に出場して、そろって予選リーグで敗退した。松山は左手親指の故障明けという理由もあるが、日本から参戦した3人は、ここでも世界の壁にぶち当たっている。
安易な日本ツアーのコースや環境では世界に通用する技術もタフな精神力も身に付かないことを悟っただろう。これは選手だけの責任ではない。世界に通用する選手を育てようとしない日本のゴルフ界全体の責任だ。プロゴルフの危機はもう待ったなしのところまできている。