ビジネス化の実現遠く…アマチュアリズムと補助金の高い壁

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 前出のNCAAは、巨額の放映権料を手に入れるが、それは各大学に分配される。選手育成のため、再投資されるといっていい。残念ながら、日本にはこうしたシステムは確立されていない。

「ビジネス化するには、日本でもNCAAのような大学スポーツを支援する別の組織をつくってカネ集めをするしかない。そのときは文科省という存在が立ちはだかる。日本の大学は国からの補助金(私学補助金など)で経営が成り立っているから、金儲け=ビジネスが出来ないんです。

 アメリカの私立大学はハーバードも、スタンフォードも大半が個人の金持ちが社会貢献のためにつくった学校です。大学が財団を立ち上げ寄付金を集めても文句は出ない。ビジネス化もしかり。バスケットもゴルフも優秀な選手には奨学金を出す。彼らがプロ入りして有名になり、出身大学の名声を高めてくれればそれでいいと、割り切っているんです」(松野弘氏)

 文科省“縛り”があっては、ビジネス化など夢のまた夢か。

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