開幕から6戦全勝 原巨人5年ぶりV奪回は“カモ虎”と共に
「この3人を先発で起用したのは、阪神戦を重視しているから。メルセデスにしても10日の中日戦で登板し、翌11日に登録を抹消された。外国人枠の関係で同じ先発のヤングマンと交互に投げるためという理由があるにせよ、お得意さまの阪神戦こそ、できるだけ相性のいい投手を投げさせて、一つも落としたくない。特にメルセデスは、たとえ間隔が1週間以上空こうが、満を持して阪神戦で投げられるよう、あえて一度抹消したのです」(チーム関係者)
■目安は24勝1敗
巨人にとって“おいしい”のは、阪神は他球団とは対等に戦っていることだ。
ヤクルト戦は3勝2敗1分け、広島戦は2勝1敗、中日、DeNA戦は1勝2敗と全て1勝差以内の五分に近い成績なのだ。巨人にだけ“従順”なのだから、原監督にとって阪神は、虎ではなく「従順な猫」のような存在だろう。
巨人にしてもめっぽう強いのは阪神相手のみ。ヤクルト、DeNA戦は1勝2敗と負け越しており、中日戦1勝1敗、広島戦3勝2敗と五分に近い。それでもこの日、貯金5で首位に浮上したのは、まさに“カモ虎”のおかげなのである。