錦織圭のコロナ感染で「心臓への重大後遺症」医師が懸念

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無症状でも心臓へのダメージ大

 さらに澤井氏は続ける。

「アスリートにとってとくに心配なのが心臓への影響です。例えば、メジャーリーガーに見られた心臓の筋肉が炎症を起こす心筋炎は、風邪インフルエンザのウイルスが原因でもなりますが、新型コロナも例外ではない。心臓の電気的刺激伝導が妨げられ不整脈が出たり、心臓のポンプ機能が障害を受け、心不全の原因にもなります。前兆の症状としては、息切れ、発熱、頭痛、筋肉痛、動悸、全身倦怠感など風邪に似ている。無症状の人もいます。心電図や血液検査などからわかりますが、自ら心筋炎を疑う人は少ない。ですから、覚えておいて欲しい。新型コロナは、持病のない若い成人でも、症状が長期化するケースがある。検査で陽性になった後、3カ月を経過しても心筋損傷が見られる患者もいる。今年爆発的に流行したことで、まだわからないことが多い。本当の怖さがわかってくるのはこれからかもしれません。後遺症が残るケースは珍しくないことだけは肝に銘じてください」

 コロナで心臓をやられたら選手生命に影響する――。

 決して脅かしではない。

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