巨人4位・伊藤優輔 父は創業90年老舗手作りパン屋の3代目

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 学業は優秀だった。康子さんが証言する。

「優輔が小学生の頃から『勉強もしっかりやらないと野球はやらせない』と約束していました。特別なことはやらせていませんが、中学生の時、先生に『授業をよく集中して聞いている』と言われたことはあります」

 この頃、野球もめきめき上達したが、進学先はスポーツ推薦ではなく、文武両道が貫ける高校を探した。通っていた塾の先生に勧められたのが、偏差値が70近い都立トップクラスの進学校で、野球も東東京大会で上位に顔を出していた小山台高校だったという。

「荒川区の塾なので、勉強ができる子は都立では日比谷高校、野球をやりたい子は城東高校を狙う子が多かった。それなのに、なぜかエリアが違う武蔵小山の小山台高校を勧められ、『福嶋(正信)監督が合うんじゃないか』と言われ……。正直、この時初めて小山台を知りました」(康之さん)

 かつて甲子園の常連だった埼玉の名門私立校にも合格したが、小山台を選んだ。菅直人元首相や映画監督の山田洋次氏らが同校OB。3年春に21世紀枠で甲子園に出場し、「都立の星」として注目された。

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