ヤクルト2位・山野太一 父の「志」を胸に神宮のマウンドへ

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■アトピーに喘息

 小学1年から野球を始めた山野は、3年のとき、野球に行きたくないと言い出したことがある。

「夏場はアトピーも悪化しますし、周りからも浮いてしまったのかもしれません。それでも、私は(グラウンドに)行かせました。休んだら悪循環に陥ります。『練習には参加せず、球拾いでもいいから』と説得しました」(正明さん)

 中学に上がるとアトピーと喘息も治まり、今ではプロからお呼びが掛かるほど立派な体躯になった。山野がプロで活躍すれば山口市も活気づき、正明さんにとってはこれ以上ない“地元貢献”になる。

○やまの・たいち 1999年3月24日、山口県山口市生まれ。小学1年から小郡少年野球団で野球を開始。硬式野球の環境を求め、中高一貫の高川学園へ進学。高校3年夏の甲子園に初出場し、卒業後は東北福祉大へ。3年春から秋にかけて公式戦70回連続無失点の記録を打ち立て、6度のリーグ優勝を経験。最速150キロ。身長172センチ、体重77キロ。左投げ左打ち。「子供に目標とされる選手になりたい」と語る。

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