広島4位・小林樹斗 両親は怒鳴らずに“叱る”が子育ての方針
小林樹斗(投手・17歳・智弁和歌山高)=広島4位
新品の野球道具を買うと、その日の夜は枕元に置いて寝るそうだ。「物を大切にする子です。小学4年くらいに買ったグラブもまだ捨てていないはずですよ」と、父・英樹さん(43)は言う。
小林は和歌山県の美浜町で生まれ育ち、英樹さんもかつて通った地元公立の小・中学校に籍を置いた。松洋中時代、最後の大会までは2番手の投手。それが、智弁和歌山高では2年春のセンバツにベンチ入りを果たすと、準々決勝で明石商の中森俊介(ロッテ・2位)と投げ合い、さらには今夏に行われた独自大会を優勝。甲子園交流試合では151キロを計測し、プロから注目を浴びるまでになった。
高校時代の飛躍の裏で、家庭環境も大きく変わった。
「3年前に“平屋”のマイホームを買ったんですよ。正直、階段とかいらないと思ったんです。年を取ったら大変ですし。だから10年以上前から『平屋に住みたい』とずっと思っていて。ついにその夢をかなえちゃいました。平屋は田舎だからできることなのかもしれませんね。ローンは……、生涯現役で働かないと(笑い)」(英樹さん)