ソフトバンク藤本監督の選手操縦術 「新人監督」で開幕連勝記録、日ハム新庄とは大違い
パフォーマンスでは勝負にならないが、成績は別だ。
ソフトバンクは1日の楽天戦に勝利。これで藤本博史新監督(58)は開幕7連勝となり、歴代新人監督の最多連勝記録を更新した。
日本ハムの新庄剛志監督に比べて「地味」と言われながらも、スタートダッシュに成功。成績の上では圧倒的に「ツヨシよりヒロシ」である。
藤本監督は新庄監督同様、就任直後からレギュラー争いを「横一線」とし、若手とベテランを競わせてきた。
ホークスOBの山内孝徳氏が言う。
「どの監督も最初は口ではそう言いながら、開幕したら実績と経験のあるベテランが中心、なんてことはザラです。若手だって大半は『そうは言っても、どうせ俺らは使われないんだろ』と冷めてしまうもの。でも、藤本監督は二軍、三軍監督をはじめ、ファームのコーチを歴任。ずっと自分たちを見てきた指揮官から『チャンスを与える』と言われたら、若手は本気で奮起しますよ。ベテランもそんな若手に負けじと奮戦する。うまい具合に競争となるわけです」