井上尚弥が圧巻KOで日本人初の3団体統一 次なる悲願「4団体統一戦」実現はこれだけ厄介

公開日: 更新日:

■物足りないWBO王者

 元日本ボクシングコミッション事務局長で、3万マッチを裁いたレフェリー、森田健氏が言う。

「統一戦は本当にややこしいんです。まず、各認定団体が統一戦をやらせるかどうか協議。許可が下りたら、(選手サイドが)認定団体にタイトルの承認料を払わなければならない。今回は1団体につき、500万円弱と報道されていましたが、これも特に決まった額はない。基本、階級が重いほど高い。統一戦を行うボクサーの人気、試合をする場所によっても変動する。しかも、王者の意思とは別に各認定団体の思惑も絡むので、すんなりいくかどうか……。4団体統一は名誉なことですが、実現の困難さを考えたら割に合わないかもしれません」

 井上の目標はあくまで統一戦だが、その気持ちが薄れかかっているのも事実だろう。試合後、ロンドン五輪金で元WBA世界ミドル級王者の村田諒太に「今のWBOの王者(バトラー)じゃ物足りないでしょ?」と聞かれると、「今日ほどのはやっぱり……。緊張感は味わえない? そうですね」と答えていた。

 もっか3階級制覇中の井上。4団体統一戦でまたぞろ足踏みさせられるようならば、早めに4階級制覇に切り替えてもいいんじゃないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」