ラグビーW杯 日本の次戦は前回準Vイングランド 「日本は勝てる」の雰囲気を覆した恐ろしさ
世界ランキング14位の日本は10日のW杯初戦で初出場のチリ(同22位)と対戦し、42-12で大勝発進した。4トライ以上で与えられるボーナスポイントも獲得し、勝ち点5でD組暫定首位に立った。
18日の次戦の相手は、前回大会準優勝のイングランド(同8位)。10日の初戦でアルゼンチン(同6位)と対戦し、勝ち点4を獲得した。
試合開始直後の前半11分に、FLカリーが頭部激突プレーにより退場処分を食らい、早い時間帯に14人となったものの、全得点をキックで挙げて27-10。下馬評を覆す白星発進となった。
■勝てる確率は10回戦って2、3回か?
スポーツライターの中山淳氏がこう言う。
「イングランドは昨年12月に成績不振によって元日本代表監督のジョーンズ監督を解任。ボーズウィック監督が引き継いだものの、以降のテストマッチも9試合で6敗と苦しんだ。大会直前もフィジーに初めて敗れるなど、調子が上がらないまま開幕を迎えたことで、『日本は勝てる』という雰囲気は確かにあった。ただ、日本とは選手の層や経験値が違う。アルゼンチン戦はノートライでしたが、1人少なくなったから、したたかにドロップゴール(DG)などのキックを使った戦術を選択したのです。司令塔のSOファレル主将が出場停止で不在でも、代役のSOフォードがキックで全27得点を叩き出したことでも層の厚さが分かります」