日大アメフト部廃部決定の裏に「外様排除」と根深い「隠蔽体質」…すでに上がる“2年後には復活”の見立て
■“悪質タックル”から再建のチャンスを自ら潰した
そんな再建の芽を摘んだのは、他ならぬアメフト部の関係者だった。
「21年夏に橋詰監督が3年契約の満了ということでクビを切られた。結果も成果も出し、橋詰監督本人が契約延長を望んだにもかかわらず、一方的な判断でした。後任は日大アメフト部OBの平本恵也ヘッドコーチを挟み(監督不在)、22年からは中村敏英監督が就任。部が薬物事件の渦中にいながら、処分も受けず、今も説明責任すら果たさずに“雲隠れ”している監督です。
橋詰前監督のクビを切り、日大OBを招聘したのは、日大の体育会系運動部を取り仕切る競技スポーツ部と一部の理事だと聞いている。日大競技スポーツ部は相撲部とアメフト部一派が幅を利かせていますから、外様の橋詰監督を排除したのではないか。実はクビを切られる前から橋詰前監督の悪評が出回っていた。出所を探ると、日大のアメフトOBということがほとんど。外様を排除する、排他的でムラ社会的な日大アメフト部の体質が背景にあります」(前出の津田氏)