マスターズ2度目V狙う松山英樹は大きく出遅れ…過大評価のシェフラーを蹴落とせるか
シェフラーの真価が問われる一戦に
例えば、「第5のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権の優勝は80ポイント。メジャー優勝の100ポイントには及ばないものの、ポイント配分が最初から決まっているのはメジャーとこの試合だけ。ちなみに80ポイントというのは、国内ツアーなら12、13勝に匹敵する。今のポイントシステムでは、米ツアーでプレーしない限り、世界ランキングの上位に食い込むことは難しい。
シェフラーは2年前のマスターズ直前に5戦中3勝をあげ、世界ランクトップに立ち、オーガスタを制したことは記憶に新しい。しかし、今もLIVの選手が米ツアーにいたら、トップの座に君臨していられるかは疑問が残る。
今年はLIV組から、マスターズ3勝を含むメジャー6勝のP・ミケルソン、同5勝のB・ケプカ、2勝のラームにD・ジョンソン、18年覇者のP・リード、22年全英優勝のC・スミスらが、「過去の優勝者」などのカテゴリーで出場している。ちなみに、ラームが勝った昨年の2位はケプカとミケルソン、4位はリードだった。シェフラーの真価が問われる一戦だ。
(吉川英三郎/ゴルフライター)
◇ ◇ ◇
松山のように海外で華々しく活躍する選手がゴルフファンを沸かせている一方で、国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。そんな事態を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。