テレビ 見るべきものは!!
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未亡人役・石田ゆり子が身を焦がす 大人の男女の危うい恋
今期ドラマは序盤戦の真っ最中だが、見逃してはならない一本がある。石田ゆり子(46)主演「コントレール~罪と恋~」だ。 通り魔事件に巻き込まれて亡くなった夫。残された妻(石田)は夫に愛人がいた…
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黒木華「重版出来!」 脇役陣と繰り広げる“技の掛け合い”
黒木華(26)の連ドラ初主演となる「重版出来!」。タイトルは「じゅうはんしゅったい」と読む。 重版は本など出版物の増刷のこと。増刷になれば、いわばお札を印刷するようなもので、出版社が儲けるの…
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父の死に感情移入の隙なし 「とと姉ちゃん」が惜しいワケ
先週からNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」が始まった。とはいえ、「あさが来た」の波瑠(24)からバトンタッチした高畑充希(24)の登場は、今週からだ。第1週はヒロインの幼少時代を扱う、いわばイントロ編だっ…
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6人のキャラ差別化 「おそ松」ロスも生んだヒットの要因
「おそ松さん」が終わってしまった。NHK朝ドラ「あさが来た」の終了も寂しいが、新作「とと姉ちゃん」への期待がある。しかし、「今度は何が飛び出すのか」というわくわく感の「おそ松さん」のロスは結構痛い。 …
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世界の広さ知る 「クレイジージャーニー」の徹底現物主義
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「クレイジージャーニー」は、とんでもない人たちが、とんでもない世界をのぞかせてくれる、とんでもない番組である。異世界への案内人は危険地帯ジャーナリスト、…
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綾瀬はるか主演「精霊の守り人」 世界観が成否の分かれ目
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 先週から、“放送90年大河ファンタジー”と銘打つ「精霊の守り人」が始まった。事前のPRで、主演が綾瀬はるか(30)であることは分かったが、「ファンタジ…
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漫画好きには堪えられぬ「浦沢直樹の漫勉」ディープな時間
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 東京・世田谷文学館で開催中の「浦沢直樹展・描いて描いて描きまくる」(今月31日まで)を見た。 迷路のような壁面を埋めつくす、膨大な量の原稿。し…
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3.11を風化させない 震災を映像で伝え続ける“テレビの使命”
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 今週、東日本大震災から5年を迎える。毎年この時期になると、震災関連と呼ばれる番組が各局で放送される。“季節ネタ”などと揶揄する人もいるが、それは違う。…
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吉田鋼太郎がバツ3役 “大人の恋愛ドラマ”は女優も魅せる
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「東京センチメンタル」の主人公・久留里卓三は、55歳になる和菓子屋店主だ。職人としての腕はいいが、かなりの女好き、というかホレっぽい性格。離婚歴ありで、…
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桐谷美玲の65歳女子大生役は“演技力養成ギプス”になる
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 ドラマ「スミカスミレ」(テレビ朝日系)は確かに奇想天外な物語だ。65歳の独身女性・如月澄(松坂慶子)が、突然20歳の頃の容姿に戻り、如月すみれ(桐谷美…
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亀梨が悪ガキ好演…中盤でも謎だらけ「怪盗山猫」の魅力
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 怪盗アルセーヌ・ルパンの孫が活躍する「ルパン三世」、「名探偵コナン」のライバルとして人気の怪盗キッドなど、日本テレビと“怪盗”は相性がいい。ドラマ「怪…
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「ダメ恋」でハマリ役 深田恭子に“愛すべき珍獣”と識者評
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 何はともあれ深キョン、深田恭子である。CMでは常に目にするが、連続ドラマの主演は1年前の「女はそれを許さない」以来だから久しぶりだ。 深キョン…
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「ヒガンバナ」で好演 “特殊能力刑事”は堀北真希の真骨頂
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」の主人公・来宮渚(堀北真希)は、異色の女性刑事だ。事件現場に残る犯人や被害者の強い感情にシンクロ(同調)して、彼らの声が…
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「真田丸」脚本で光る 三谷幸喜“抑制されたユーモア”の妙
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「真田丸」の舞台は戦国時代。主人公は真田信繁(幸村)。演じるのは堺雅人だ。信長、秀吉、家康といった大物たちがしのぎを削る中を、信州の小さな一族である真田…
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ドラマ特番で意欲作 テレ東の“鉱脈”は日本の職人技
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 昨年、テレビ東京系で放送された「LOVE理論」。“ラブ理論マスター”を演じたのが、当時、恋愛騒動の渦中にあった片岡愛之助だったこともあり話題になった。…
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バラエティー化したNHK紅白は「もう夜9時からで十分」
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「紅白歌合戦」は本来、その年のヒット曲と人気歌手が集合する大型音楽番組だ。しかし今回、並んだ出場者に違和感を覚えた視聴者は多かったのではないか。特にラス…
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2015年の放送界 「BPO」と「ドラマ」で振り返る
【連載コラム「TV見るべきものは!!」年末拡大版】 この一年の放送界を振り返る、恒例の年末拡大版だ。まずは、3月に発覚したNHK「クローズアップ現代」やらせ問題である。 出家詐欺を扱っ…
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テレ東「ナンカゲツマチ」とはいわば“深夜の和風総本家”
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 待つのが苦手なせいか、いわゆる「行列のできる店」に並んだことがない。ディズニーランドなどでは、待つこともイベントとして楽しむのがコツだという。要するに…
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“故郷”NHKに錦を飾った 朝ドラ女優・瀧本美織の表現力
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 土曜ドラマの秀作「破裂」に続き、ドラマ10「わたしをみつけて」の舞台もまた病院である。しかし、こちらの主人公は医師ではなく准看護師だ。 弥生(…
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「孤独のグルメ」進化あり 目立たず確実に“ドラマ度”高まる
【連載コラム TV見るべきものは!!】 「孤独のグルメ」(テレビ東京系)の初登場は3年前。この秋、堂々の第5シリーズである。しかも、これまでの深夜バラエティー枠から、「ドラマ24」というブランド…