ビジネス書だから? ホリエモン「疑惑」も擁護派が多いナゾ

公開日: 更新日:

■ビジネス書と小説は違う

 ジャーナリストの佐々木俊尚氏も8日付の自身のサイトで、〈「著名な人」が出している本のたぶん9割ぐらいは、ゴーストライターが代筆したもの〉と淡々と擁護しているが、コラムニストの桧山珠美氏はこう言う。

「かつて松本伊代が自身のエッセー本について質問され、『まだ読んでいないから分からない』と答えたのは有名な話。タレント本なら笑って済ませられますが、万が一、何かの文学賞を受賞し、ゴーストライターがいるとバレたら、どうなるでしょう?」

 浄土真宗本願寺派僧侶で作家の向谷匡史氏も、こう口をそろえる。
「たとえ自叙伝的な小説であっても、『小説』と銘打つ限りは線引きが必要。それこそ句読点ひとつ、行間、文体、リズムすべてが作品であって、小説の命です。すべてに作家のオリジナリティーが問われるわけで、ハウツーを伝えるビジネス書のゴーストライターとは意味が違います」

 創作までカネで買ってはいけない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情