二階堂ふみ、黒木華…映画界は“第2世代”若手女優が花盛り
日本の映画界で、演技派若手女優の活躍が目立っている。ここ3、4年では尾野真千子、満島ひかりらがいて、彼女らを第1世代とすれば、昨年から現在にかけては第2世代ともいえる女優が目白押しの状況だ。
トップランナーになりそうなのは二階堂ふみ。少し前にモスクワ国際映画祭で最高賞の金賞と最優秀男優賞を受賞した「私の男」に出演。受賞した浅野忠信と堂々たる愛欲シーンを見せて驚きを与え、映画もヒット中だ。
二階堂は現在19歳。12年に公開された園子温監督の「ヒミズ」で、いきなりベネチア国際映画祭の新人俳優賞を共演の染谷将太とともに受賞し、一躍脚光を浴びたのは記憶に新しい。
受賞後に伸び悩むケースがよくあるが、二階堂は栄誉がまったく“足かせ”にはならなかった。逆に受賞をバネにして、映画に出演するたび、毎回違った個性を開花させた。
今の日本映画界で抜きんでた美貌の持ち主である点も、「私の男」で証明済み。今年は特に当たり年で「私の男」以外でも、血しぶきが飛び交う問題作の「渇き。」や、秋公開の「日々ロック」などに出演。国内の今年度映画賞の最有力候補だ。