古舘「報ステ降板」騒ぎ ネットでは「辞めるな」「やらないで宮根」
しかし、番組はキャスターが作るわけではない。仮に内容に古舘氏が関わっていたとしても、ディレクターかプロデューサーが決定する。たぶん作家には古舘氏の事務所からの出向もいるはずで、作家とスタッフが班を組んで特集企画VTRを制作しているだろう。
古舘氏を切る場合、作家(もしくはスタッフ)も一新することになるとしたら、自分から「辞めます」とは言いにくい。かといって古舘氏は当たり障りないキャスターとして残る気はないはずだ。「切られても本望」と言いつつ、ひとりだけ去るのか、10年を共にしたスタッフはどうなるのかも、降板騒ぎのカギだ。
で、切られたら後釜が宮根? ネット上では「宮根になったら見るのはやめる!」と反発ばかり。当たり前だ。チャラチャラしてるだけで、ヤバいことには決して触れない典型だ。政権や財界に気を使った当たり障りない台本を用意するスタッフと、棒読みするキャスターのほうが、本来はクビになるべきだ。古舘氏の降板騒動は“日本のテレビにとってニュースキャスターって何なのか”を考えるいい機会である。
(作家・松野大介)