その習慣が歯を失わせる!知っているようで知らない歯周病知識
4月18日は日本歯科医師会が制定した「よい歯の日」。1989年から厚労省とともに行ってきた「8020(はちまるにいまる)運動=80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」の一環として実施されているという。中高年で「よい歯」といえば、歯周病対策をおいてほかにない。押さえておきたい歯周病の知識を「TaCファミリー歯科グループ」の馬場達也理事長に聞いた。
【痛くないから歯周病ではない→×】
「歯周病は、『Silent disease』と言われていて、かなりひどくなるまで痛みなどの自覚症状がありません。歯がグラグラし始めてやっと来院される患者さんもいます。この歯のぐらつきは、歯周病が進行して歯を支える歯槽骨が溶けてしまった状態(骨吸収)で、すでに自然に再生・回復することがない不可逆性の段階ですが、それでもあまり痛みを感じていない方もいます」
【歯周病は高齢者の病気だ→×】
「30歳以降から疾患率が上がります。55~64歳は歯周病の骨吸収が進んでいる患者さんが最も多いゾーン。65歳以上になると歯周病で歯が抜けてしまっている方も多いので、歯周病の患者数としては低下します」