大阪万博来場者を悩ます「トイレ問題」…排水詰まり、カギ故障、場所も分かりづらい
大阪・関西万博の会場でトイレのトラブルが相次いでいる。万博協会は16日の記者会見で、大屋根リング2階北側のトイレが「全面使用禁止」となっていると明らかにした。排水が詰まり開幕2日目(14日)から使用できなくなっているが、詳しい原因は不明だという。
その他にも、若手建築家らが手がけた「デザイナーズトイレ」は、開幕からわずか4日ですでに3カ所が故障している。
入り口と出口が異なる構造の銀色のデザイナーズトイレは、来場者が入り口から出ようとするなど間違った方法で利用し、複数の個室でカギを操作するシステムが故障した。話題の「2億円トイレ」は排水管が詰まり、開幕初日の13日夕方に3時間閉鎖された。もう1カ所のデザイナーズトイレも、15日夜に排水不良で一時閉鎖された。
16日朝の時点で、万博協会は冒頭のリング2階のトイレ以外はすべて復旧済みとしていた。しかし、本紙カメラマンがきのう銀色のデザイナーズトイレを訪れると、再び故障してしまったのか一部個室が「使用禁止」になっていた(写真)。