THE MANZAI「博多華丸・大吉」若手精鋭を撃破の理由
年間最強漫才師決定戦「THE MANZAI2014」の決勝大会が14日、フジテレビで開かれ「博多華丸・大吉」が4代目王者に輝いた。
過去最多となる1870組の頂点に立った2人。1990年にコンビを結成したベテランが気鋭精鋭揃いのトーナメントを勝ち抜いた理由を、お笑い評論家のラリー遠田氏に聞いた。
「今回は群を抜いて面白いというコンビはおらず、普段通りの安定した自分たちの実力を発揮した華丸大吉に軍配が上がった。賞レースと気張らず、練習試合をやるかのように平常心。ゆったりとしたテンポでガツガツとボケることなく、いつも通りに淡々と漫才を披露できたのが勝因でしょう。また、今のお笑い界を象徴する結果でもあった。一時期と比べテレビのお笑い番組が少ない中、若手のお笑い芸人の活動の場はライブ会場が主。必然的にお笑い好きの観客を相手にするため、マニアックだったり、ひねりのきいたネタ、変化球の笑いを得意とするコンビが多いのが特徴です。そうした新進のコンビと比較すると、タレントとして認知度の高い華丸大吉は有利だったともいえます」
大会最高顧問のビートたけしは、「ジャンクフードとかはやりの店が出てきたときに、老舗の味を見せられた。圧勝でした」と称賛。「寅さんのような(飽きられない)漫才」を目指すという2人の漫才道はまだまだ道半ばだ。