著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(4)睡眠時無呼吸のスクリーニングにもピッタリ…個人レベルでの改善に役立つ

公開日: 更新日:

 スマートウオッチは、脈拍、呼吸、体の動き、体温などを検知して、眠りに入った時間、浅い眠りと深い眠り、途中で起きた回数などを計測することができます。しかもスマホアプリで睡眠パターンをグラフ化して表示することもでき、個人レベルでの睡眠改善に役立てることができるのです。

 しかし単純な睡眠管理にとどまらず、近い将来、医療機器のひとつとして使われるようになるはずです。というのも、ウオッチの睡眠記録機能が、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングに有効であると、多くの研究で示唆されているからです。

 現在広く行われているスクリーニング方法は、パルスオキシメーター(血中酸素飽和度を測定する装置)を用いるものです。片方の薬指か中指に一晩中装着して、酸素飽和度の変化を記録し続けます。睡眠中に無呼吸状態になると酸素不足に陥るので、その時間や回数をもとに医師が判断してスクリーニングするわけです。

 しかしパルスオキシメーターは、医師の処方に基づいて貸し出され、測り終わったら返却する必要があります。しかもデータ解析には数日から1週間程度を要し、かなり面倒です。

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