小保方氏が理研退職へ…研究費めぐり「詐欺罪」適用の可能性
19日午前、理研は小保方晴子研究員(31)が発表したSTAP細胞に関する会見を開いた。その席上、STAP細胞の有無を確かめる検証実験の総括責任者である相沢慎一チームリーダーは「STAP細胞を再現することができなかった。そのため来年3月までを予定していた検証実験をこの時点で終了する」と発表した。検証チームは48回の実験を行ったという。
また、小保方さんが15日に退職願を提出し、21日付で退社することも明らかにされた。退職金は出ない。理研側は「前向きに人生を歩まれることを期待します」と語る一方で、「退職しても(中断している)懲戒の手続きは再開する。どういう処分相当なのかを検討することになる」と厳しい姿勢を示した。
小保方さんは「どのような状況下であっても必ず十分の結果をと思い、必死に過ごした3カ月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しております。私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所をはじめ多くの皆さまにご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりおわびの言葉もありません」とのコメントを発表。