1年かけて小保方さんの「博士号」をはく奪する早大の“狡猾”
“ノーベル賞候補”から一転、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーに厳しい処分が下った。
コピペ疑惑が発覚した「博士論文」について、早大は7日、博士号を取り消すと発表した。ただし1年以内にコピペ論文を訂正、論文指導や研究倫理教育を受け、その結果“適切”と判断されれば取り消されない猶予付き判定だった。
論文を巡っては、今年7月、早大の調査委員会(委員長・小林英明弁護士)が、「序章部分のコピペや実験画像の間違いなどはあったが、この論文は草稿だった」としてシロ判定していた。
■母校にも見捨てられ…
今回の決定について、早大は小保方氏が「不正の方法により学位の授与を受けた」と判断した一方、「指導や論文の審査過程に重大な不備や欠陥があった」とし、チャンスを与えたという。さすがに記者からは1年の猶予を与えることに「ほかの事例との不公平感はないか」などと質問が飛んだが、実際は、博士論文が認められる可能性は、ほぼゼロだという。
1年の猶予は7日スタート。だが、指導教員、副指導教員を決めるのもこれからで、研究倫理教育等のカリキュラムも明示されていない。なにより、小保方氏は、いま「STAP細胞」の再現実験の真っ最中。とても、早大のカリキュラムを受けている余裕はない。