札幌から単身赴任…俳優・安田顕が語るこだわりの“酒と肴”
実は母が得意なんですよ。ボクが物心ついたころから、ひと抱えほどの大きなたるに、サケの切り身と刻んだニンジンに白菜、炊きたての米、麹を幾重にも重ね、最後に重しの石をのせて、凄い手間をかけて作ってました。
1カ月ほど寝かせ、熟成したら食べ頃。柔らかな酸味と野菜の甘味がサケにも染み通り、ご飯はもちろん、酒の肴にもピッタリなんです。
結婚した今も母は毎年送ってくれて、これを食べると冬の到来だとわかります。北海道に思いを馳せるんです。みんな元気かな……って。飯寿司は北海道の味覚であり、懐かしいおふくろの味でもあるんですよ。
3年前の4月、娘が「私が20歳になったら一緒にお酒飲もうね」って言ってくれたんです。それを聞いて、凄くうれしくなりました。「それまでは絶対に元気でいなくては」って大きな目標ができましたからね。お酒も20代みたいなムチャな飲み方はせず、味わいながらいいお付き合いをさせていただきたいですね。
▽フジテレビ系「問題のあるレストラン」(木曜22時放送、15日スタート)
主演・真木よう子。レストランを舞台にしたコメディーで、東出昌大、二階堂ふみ、高畑充希らが出演。安田は几(おしまずき)ハイジなる心優しいゲイのパティシエ役で登場する。