大河「花燃ゆ」第3部で存在感 田中麗奈はいまや時代劇名脇役
NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」は、なかなか盛り返せないまま、残り4カ月となった。舞台は萩藩の「奥」に移ったが、女だらけのシーンが増えた第3部(今回の大河は3カ月ごとに展開が変わる4部構成らしい)から登場している田中麗奈がいい。
主人公(井上真央)の名前が文から“美和”になって奥に入り姫に仕えたため、面白くなるかは銀姫役の麗奈にかかっていた。
最初は美和に対し、「私はおまえが嫌いじゃ」とか「面白い、われのその働き、とくと見せてもらおう」とワガママでイジワルな姫を単純に演じていて、「おほほほほほっ!」と引きつった笑いがヘンだった。しかし、回を追うごとに美和との信頼感が芽生え、子供を出産した後には「美和、私の手で育てる……。手伝うてくれるか」と結束。ふたりの友情がドラマのひとつの柱になってきた。
思い起こせば、麗奈は「がんばっていきまっしょい」(98年、懐かしい!)以来、しばらくは映画のみでテレビは出ない(CMは出る)というスタンスで女優をしてきたように見えた。いつの頃からかドラマにも出始めたが、「徒歩7分」(14年、NHK-BSプレミアム)、「美しき罠」(15年、TBS)といった近年の主役ドラマは話題にもならなかった。