<第2回>変なデカダン気分を刺激する「旧花園町」は7年住んだ
私小説作家・西村賢太氏(48)の新刊随筆集「東京者がたり」(講談社刊)には、34編29カ所の〈流浪と彷徨の軌跡〉がつづられている。その中で唯一、昔の町名で紹介したのが「旧花園町」。西村氏は27歳から7年間、住み続けたという。
「いやあ、長いですね、早ければ3カ月で引っ越し…
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