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鈴木 敏夫

山田洋次監督率いる「山田組」スタッフの記録係。1970年に松竹入社。「男はつらいよ望郷篇」「釣りバカ日誌」シリーズの助監督を務める一方、「サラリーマン専科」シリーズ等の脚本も執筆。96年には松竹シナリオ研究所所長に就き、06年の退社以降、山田組に復帰している。

<第4回>蒼井優が語る山田組の厳しさ「もう呼ばれないかと」

公開日: 更新日:

蒼井 ありますよ、一度だけ。「東京家族」の時にお母さん(吉行和子)が倒れられて、病院の受付で待っている妻夫木くんと合流して病棟に上がるシーンです。

鈴木 あった、あった。でもね、大丈夫。夏川結衣なんて今回の「家族はつらいよ」で本気で2回泣いたって言ってたよ。家族会議でお茶を出すところと、うなぎ屋とのやりとりのシーン。

蒼井 その間、唯一怒ったり笑ったりできるのは山田さんだけ。ほかの人は緊張の糸が張り詰めたまんまだからたまらない……。

鈴木 ひとりでアハハハなんて大きな声で笑ってね、ズルイんだよ、あの男は(笑い)。ところで、改めて聞くけれど、はじめて山田組に参加した時はどうだった?

■「読み合わせは素読みで」と言ったのに

蒼井 山田さんの世界観が好きでずっと作品を見てきたはずなのに、実際に山田節と言われるセリフを口にすることの難しさといったら……。自分がどれだけ汚い日本語を使ってきたかっていうことを痛感しました。

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