著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

高畑淳子「謝罪会見」の涙の意味は? 被害者を無視の声も

公開日: 更新日:

 高畑淳子の謝罪会見を別な角度から見ると、気づくことがある。

 まず会見の時間。当初、昼からの予定をテレビ局の要請もあり、主なワイドショーが横並びになる午前9時になった。性犯罪は女性がもっとも嫌う。多くの主婦が見る時間帯を選び、母親としての謝罪の気持ちを伝えたかったのだろう。会見は高畑が立ったままでマスコミは着席。謝罪する立場を強調したのだろうが、立っている人を座って質問する形はちょっと不自然。市川海老蔵が事件を起こした後の会見のように、座ったままでもよかったとも思う。

 会見では「なんでも答えます」と予定時間をオーバーして真摯に答えた。それは「質問なし」でバッシングされたベッキーとは対照的だったが、謝罪会見で肝心なのは中身。辛辣な質問にも答える姿は時には胸を打つものであったが、印象的だったのが「贖罪」の言葉。酒井法子が覚醒剤事件から再出発を期して出版した本のタイトルが「贖罪」で多くの人が目にした。「裕太とともに一生をかけて贖罪します」と、母子の情愛も「贖罪」の言葉で強調していた。

 三田佳子みのもんたと子供が起こした事件の謝罪では「開き直り」とも思える発言で世間の顰蹙を買ったことがあった。世間の目が一番怖いが、今回の事件は直接、被害者のいる性犯罪。心身ともに傷を負った被害者女性がこの会見をどう思うかも気になった。

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