苦い過去も余裕で流し…菅野美穂は“普通”を続け生き残る
「有名なエピソードとして、SMAPの稲垣吾郎と付き合っていた頃、デートの模様を当時のマネジャーの飯島さんに逐一報告していたこと。飯島さんにすっかり信頼されたおかげで、吾郎ちゃんのマンションの近くに住むことになったのです」(前出の川内氏)
気配りももちろん大事だが、それだけで生き延びることも難しい。
「主演映画『DOLLS』の撮影中に北野武監督がOKを出したにもかかわらず、菅野が自分の演技に納得がいかなかったため、再撮影を何度も希望。ところが北野の逆鱗に触れてしまった」(映画関係者)。大監督の前でも堂々と主張する菅野の女優魂に、スタッフが感動するのもわかる。
「賢いんです。映画『大奥』で共演した堺から交際を申し込まれると、『付き合うなら結婚を前提』という条件を出したのですから」(前出の川内氏)
普通の35歳の女性なら、当然結婚を意識するはず。母親になった今だから普通の感覚で自ら過去を清算したのだろう。芸能界で「普通」も、繰り返し逆転を成功させる武器なのだ。