利子の支払い月17万円 スパローズ大和の笑えない借金生活
「今年こそ絶対売れる」と言われ続けて23年。お笑いコンビ「スパローズ」の大和一孝さん(41)の愛称は“クズ芸人”。かつては借金まみれだった。
◇ ◇ ◇
消費者金融や友人からの借金は、ピークで500万円ぐらいかな。正直、正確には覚えてないんです。延べ40社、常時15社ぐらいから借りてたから、2日に1回支払いをしなきゃならない。利子の支払いだけで毎月約17万円。日払いの肉体労働に明け暮れ、お笑いは二の次三の次でした。
消費者金融にお世話になったのは早かったですよ。この世界に入ってすぐなので18歳でした。僕らスパローズは福岡・北九州市出身でデビューから3年間は福岡のローカル芸人でした。当時の事務所には“借金・ギャンブル・女遊びをするのが芸人のたしなみ”みたいな空気があって、売れてもいないのに、それに染まっちゃったんです。
最初は「どれだけ借りれるのかな?」って、気軽に消費者金融のドアを押しまして、それが少しずつ増えて20歳で120万円。ギャラは月数万円しかないのに、バイトしようって気はサラサラなくて、先輩にごちそうしてもらい、付き合ってた彼女に小遣いをもらったりでやりくりしてました。