利子の支払い月17万円 スパローズ大和の笑えない借金生活
今でも忘れません。中洲の激安ヘルスの「ことぶきチャン」。財布に3000円しかないのに「早朝割引3000円ポッキリ!」に行って「最後のお金で来たよ」って話をしたら、同情して「これあげる」って2万円くれたんです。沖縄出身で「海外留学のために貯金してる」って言ってたから、たぶん、根が真面目な子だと思うんです。気持ちよく抜いてもらって、店を出る時は1万7000円の儲け。ホント、ありがたかったですねえ。
一発当てようと、1997年2月に東京に出てきた時も悲惨でした。新幹線とか夜行バスを利用できるほど余裕がないから、50㏄原付バイクに詰めるだけの荷物を載せて、真冬の1200キロを1週間かけて東へ。全財産が7万円しかないのに、京都でパチスロにハマって6万8000円スッたり、静岡ではお巡りさんに同情されて3000円もらったり、1時間ドラマができるような道中でした。
かといって、上京したものの生活も借金も好転しません。最初に住んだのは、西武新宿線新井薬師前駅そばの相方(森田悟)が借りたオンボロアパート。2階のミニキッチン付き6畳一間なのに、相方の他、僕を含めて福岡出身の芸人の卵・4人が居候し、そこへ当時付き合ってた僕の彼女がプレーリードッグを連れてやってきて、総勢6人暮らしです。当然、契約違反。見て見ぬふりしてた大家さんも、3年ほど経った頃に怒り大爆発。福岡6人衆は追い出されました。