理不尽を経たバイト生活 先行きの不透明さに対する保険

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 その後しばらくして役者として多くの舞台に呼ばれるようになった。主演映画も決まっていよいよ順風満帆といった折、当時の所属事務所が倒産。途方に暮れつつフリーランスとして活動を続け、ようやく役者一本で生計が立てられるかというときになって、今度はプロデュース公演中に主催会社が倒産する騒動に……。

「数カ月分の収入見込みを失いました。いろいろな理不尽を経た現在のバイト生活は、先行きの不透明さに対する保険ともいえるんですよね」

 先日は、あるドラマのロケ先で握手を求める女子高校生らが長蛇の列をつくったというが、浮かれる以上に慎重さは増す一方だ。今後の展望を聞いてみた。

■噛めば噛むほど味が出る俳優でありたい

「クセになる俳優と評価していただくことが多いんですが、噛めば噛むほど味が出るみたいな、長く楽しんでもらえる俳優でありたいですね。あと、あいつが出演陣に加わると風味が変わるみたいな。まあ、ベストは味が深まることなんですが、これまでシリアス、コメディー、アクション、ミュージカルから声優まで、集めた出汁の素材だけは豊富なつもりなので(笑い)、今後もどんどん煮詰めていきたい。業界関係者の皆さまからは“小手伸也で新しい味をつくりたい”なんて思ってもらえたら光栄です」

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