2ちゃんねる開設・ひろゆき<前編>寿司屋にスケボーで参上
パリに当分滞在するというので、あるDVDを餞別として渡した。犯罪組織と警察のタブーを描いた「ポチの告白」である。良識ある巡査が警察の犯罪機構に巻き込まれながら悪徳に染まり、やがて自滅するまでを描いた社会派大作である。警察問題ジャーナリストとして海外でも著名な寺澤有の資料と原案協力を得て、実際に起きた警察犯罪事件に正面から切り込むストーリーは、警察犯罪を報道できない日本の記者クラブ制度の問題をも照射しながら、映画本来の娯楽性を損なうことなく、同時に日本の警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家ぐるみの犯罪が現実に存在するという警察支配社会の恐怖を描いた映画である。
この野心的な企画に、外国人ジャーナリストの聖地でもある社団法人・日本外国特派員協会が“60年の同協会史上初めて”映画撮影に協力。協会内でのロケーションが敢行された。撮影中は海外の新聞が密着取材に訪れるなど、作品完成前から社会的な注目を集めていた。警察・裁判所と揉めに揉めてきたひろゆき氏には、この「一部で密かに激賞されているアンタッチャブルな作品」は何かのインパクトを与えると思ったのだ。