モノマネをしたりオネエ言葉で皆を笑わせたハリウッド俳優
その後、私の家に通うようになり、彼が舞台に出演すると楽屋見舞いに行くこともありました。そんな関係が数年続き、ある時“ある女優さんと結婚しようと思う”と言いました。当時は美男美女カップルで話題になりましたが、あれだけ気遣いのできる彼がなぜあの女優さんを選んだのか不思議でした。銀座の女から見てお相手の方はとても冷ややかで、男性に愛情をもって接するタイプには見えなかったからです。私は子供を望まないので「子供が欲しいのならその方と結婚した方がいいと思うわ」と答え、自分からは連絡しなくなりました。結局、離婚したけれど、子宝に恵まれたから人生の選択肢としては正解だったのでしょう。
べつにけんか別れをしたわけでもないので、今でも会えば「元気?」と声をかけてくれるでしょう。今は拠点をハリウッドに移し、精力的に仕事に励んでいる姿を見るたび、あの幸せな時間を思い出します。