モノマネをしたりオネエ言葉で皆を笑わせたハリウッド俳優
CMで彼の姿を見るたび、今も変わらぬ色気を放っていてすてきな時間を過ごしたな、と思うのはアクションスターからハリウッドに進出した俳優さんです。初めてお会いしたのは私が銀座で寿司屋を始めた頃でした。ダントツのイケメンで私がファンだと言ったから、知り合いが店に連れてきてくれました。
「ママ、どうしたの? 和服じゃないの?」
この日は特別、後で遊びに行くために洋服で出勤しました。お店でツーショット写真を撮ってもらうと、さっと私の手を握り、好意をもっていることを伝えてくれました。食事を終え、連れてきた友達と新宿2丁目に繰り出しました。彼があまりに女性に人気で、どこに行っても騒がれるので、気兼ねなく飲めるのがゲイタウン2丁目というわけです。アクションスターの事務所育ちで、若手時代から気遣いが身についていたのでしょう。彼は二枚目だからとあぐらをかくことは全くなく、モノマネをしたり、オネエ言葉を上手に操り皆を笑わせたり、人柄もとてもいい人でした。
何軒か飲み歩き、最後は私の家に。彼は私の寝室、他の人はリビングで酔いつぶれ、私はそっと寝室に入り、鍵をかけて寝ました。明け方、彼がいないと騒ぎ出し、寝室の外側からドアを開けようとガチャガチャする音がしたけど知らんぷり。すると彼らは帰ったらしく「バカ野郎、お幸せに!」の置き手紙がありました。リビングを片付けていると彼が起きてきたのでシャワーを浴び、まだ眠りたいというので、一緒にベッドに戻り……そこで初めて、体を重ねたのです。美しい横顔は眺めているだけで体がとろけてしまいそう。抱きしめられたとたんに髪の先までビリビリ感じる。愛撫されたら、もう昇天せずにいられません。