ダイノジ大地洋輔さん ギター弾けずも笑い取る演技が好評
■散々ジラしてぴょーんと飛び跳ねて弾いたら…
ついに世界大会の日がやってきて。20カ国くらいから参加者がいました。ヨーロッパはじめ、長髪に革ジャンとかロッカーの身なりの人たちが集まってた。僕はというと、いつもの虎の刺繍のセーターに短髪にサングラス。
会場は倉庫を改造したような大きめのライブハウスって感じで、ステージが広い。自分が持ってきた曲で持ち時間は1分ですが、他の方はマジメに弾くエアギター。
僕は最初の30秒くらいギターソロがないからギターを弾かないで、他のメンバーに話しかける一人芝居をしました。「いつ弾くんだ?」と審査員もお客もジラされたところに突然、ピョーンと跳びはねてギターを弾いたら「ウオーッ!」とウケちゃって。跳ねるとお腹が見えて、またウケて、ギターを上に放り上げて、たばこ吸う演技をして、ギターが落ちてくるとパッと取って、また弾き出す芝居。パントマイムのコントっぽいんです。
演技は2回ずつ曲を変えてやり、2回ともハマって大ウケ。それで優勝しました。その瞬間はうれしかった! でも、優勝賞品はフィンランドでしか使えない携帯電話! もらったところで何もできない。それからクイーンのギタリスト、ブライアン・メイモデルのオモチャみたいに小さいアンプも。僕はギター弾かないから使い道がなくて。