NHK紅白なのに“特別枠”ばかり 平成最後はご都合主義の極み
■出場選考からして支離滅裂
この数年、紅白は出場歌手の発表の後に必ずといっていいほど追加発表がある。このことに対しても「失礼だ」「最初に発表されるメンツが『前振り』になっている」といった指摘が相次いでいるが、どれも的を射た正論ではないか。
そもそも近年の紅白は出場歌手の選考からして支離滅裂なのである。NHKは「1、今年の活躍」「2、世論の支持」「3、番組の企画・演出」と説明しているが、芸能プロ関係者はこう言う。
「たとえば、毎回当然のように出場が内定している五木ひろしさん。五木さんの出場に、3つの選考基準のどれかひとつでも該当するでしょうか。1の活躍といって、五木さんに今年を代表するようなヒット曲があったかどうか国民は知っていますし、2の世論の支持があるとでもいうのでしょうか。業界で五木さんは、紅白の『ワースト視聴率歌手』として知られています。それがどうして出場できるのか、NHKは視聴者から質問されても満足に答えられないでしょう」
レコード会社幹部が話を継ぐ。