もう一度時代劇を…太秦に行っても知らない人が多くなった
「時代劇は海外でも根強い人気があり、残さなければいけない日本の文化だと思います。ただ、それを引き継ぐ人たちもどんどん高齢化していっている。地上波レギュラーがなくなり、次々と技術を持った人たちが引退されていきました。いま太秦(東映京都撮影所)に行っても、照明さんなんか知らない人もたくさんいます。撮影所に行っても現代劇の撮影が多いんで、顔ぶれはガラッと変わりましたね。昔は倉庫みたいなセットで、競うように時代劇が作られていたものです」
24歳から49歳の2003年までの25年間、「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)で徳川吉宗を演じ続けてきた。50歳になって別の人生を歩んだが、直後に「マツケンサンバⅡ」が思いがけず大ヒット。年末の紅白歌合戦にも出場している。その後、映画「バルトの楽園」(06年)では、ドイツ兵の捕虜収容所の所長も演じている。なんと、今年9月から10月には、明治座と博多座で舞台「サザエさん」(主演・藤原紀香)で波平役をやる予定だ。
「マツケンサンバというのは、舞台公演のフィナーレでやってたもので、売れる前からずっと歌ってきた。もともとあったもので、たまたまヒットしただけです。そう考えると、人生というのはどう転ぶか分からないものです」