メッセンジャー黒田有さん 文化住宅で過ごした壮絶幼少期

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 ここに4年前の15年4月に亡くなったオカンと末っ子の僕を入れて4人兄弟の5人で住んでました。父親? 金がないのに女つくった揚げ句に借金残して、僕が生まれてすぐに家を出て行った人やから、付き合いは全然なかった。ヤマ師的というか、投資とかばくちが好きで会社員とかには向かん性格やったらしい。なんせ、離婚後に養育費やいうて送ってきたのがミカン1箱(!!)やからね(笑い)。オカンはオカンでウチの近くでジーパン屋、化粧品屋、クリーニング取次店とか、アレコレ商売してたけど、すべて潰してもうて結局、自宅で和洋裁の針子をして生活費を稼いでました。

 1人で5人の生活を賄ういうたら、そりゃ大変やったと思いますよ。ご飯のおかずはイモとかカボチャの煮物ばっか。そのせいで、今でもイモやカボチャは好きやないねえ。

 おまけに僕、2回捨てられてるんです。1回目が1歳になる前で近所の神社、2回目は小学3年のころで近鉄奈良線の八戸ノ里駅のそば。2回ともシッカリ者の長男が僕の姿が見えんから心配して捜し出してくれたんです。


 大人になってオカンに聞いたら「あれは冗談や」と言うてたけど、冗談になってないやん(笑い)。まあ、それだけ追い詰められとったってことやね。

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