講談師・神田蘭さん 貧乏時代に悩まされたのはガマガエル
数少ない女性講談師として活躍している神田蘭さん。OLから女優に転身、その後、講談の世界に入り、今では引っ張りだこの人気だが、貧乏時代に悩まされたのはガマガエルだった。
母子家庭だったので家計を助けようと、中学生の時に約半年、新聞配達をやったこともありました。高校を卒業後はOLになり、実家のある春日部から杉並区に引っ越し、一人暮らしを始めました。でも、もともと自分を表現する仕事がしたかったのでOLは9カ月でやめ、女優を目指して演出家の亡くなった和田勉さんの養成所に入ったんです。それじゃ食べていけないでしょ。当時は仕方なく、3つのアルバイトを掛け持ちしていました。
朝7時から9時まではコンビニ、10時から17時まではデパ地下のアルバイトをやり、夜は養成所へ行って勉強をする日もあれば、ウエートレスをする日もありました。そんな生活が20代半ばまで続いた。要するにフリーターだったんです。
当時の月収は18万円くらい。コンビニの時給は800円台だったかしらね。デパートの時給はよくて1000円超えてました。デパートではお弁当屋さんに勤めたので、残り物をもらったりして食べることには困らなくて、生活はできていましたね。