著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

目をそむけたくなる 暴行&撲殺がエグ過ぎる韓ドラリメーク

公開日: 更新日:

 もっとも、決定的にダメなのは暴行や惨殺のシーンがグロテスクなところ。見ていてつらくなる。そこまでやらなくてもと目を覆いたくなるようなシーンが多くて気分が悪くなる。忠実にリメーク、それ以上であちらが作ったものよりさらにエグくしている。こういうのばかり見ていると、人を殺すことのハードルが下がってしまうような気がして恐ろしくなる。正直いって、復讐や裏切り、ドロドロの展開も苦手だ。

 日本では子ども向けアニメ、例えば「アンパンマン」も、ばいきんまんはやっつけられても吹っ飛ぶだけ。「ヤッターマン」のドロンボー一味もそう。「マグマ大使」の人間もどきは溶けるだけ、「水戸黄門」だって“助さん格さん懲らしめてやりなさい”と言うが、“殺してしまいなさい”とは言わない。そういう映像を見て育ってきたので、容赦なく撲殺するシーンは見るに堪えない。

 それに、そこまでやっても、韓国でヒットしたからといって、日本で当たるとは限らない。ただ、逆に忖度しちゃった感じで、アレレというドラマもある。

 杏が主演、日本テレビ系の「偽装不倫」は原作漫画では韓国で韓国人の男性と恋に落ちる話だが、ドラマは旅行先が韓国から福岡に変わっていた。この意図は何?

 竹島上空で韓国軍がロシア機を威嚇射撃したというニュースも飛び込んできたが、そんな時期だけにテレビマンのノーテンキ、無神経ぶりが極まったってことか。

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