Eテレに対抗 テレ東の赤ちゃん番組「シナぷしゅ」成功の鍵
「『シナぷしゅ』はテンポ良く場面が切り替わり、子供を飽きさせない工夫が凝らされていると思いました。ひとつのコーナーは2~3分程度でしょうか。ダンスがあり、歌があり、教育があり、とさまざまなコーナーが詰め込まれていると感じました。子供は特にリズミカルなものに食いついていて、猫や犬が音楽とともに上から下に落ちてくると、『また落ちてきた!』と言って喜んでいました。家族の一日の生活や童謡を早送りするシーンはかぶりつくように見ていました」
もっとも、足りないと感じた点もあるという。
「テンポの良さを優先しているためだと思いますが、MCが不在で、子供が一呼吸つける瞬間がないのが残念です。番組終了後は子供が少し疲れた様子でした。MCを使ったり、スタジオセットを組むと予算がかかるのかもしれませんが、そこはテレ東らしく知恵を絞って欲しいところです。もうひとつ、番組のコンセプトは『我が子に安心して見せられる』とのことですが、正直、どこが『安心』なのか。親の立場からすると、もう少し丁寧な説明が欲しいと思いました」(松庭直氏)
とはいっても、まだ本格的にレギュラー化前のお試し版。試行錯誤を重ねていけばいつか「いないいないばあっ!」とはテイストの違う良質な赤ちゃん番組に成長するかもしれない。