「新聞記者」日本アカデミー賞の理由と地上波で放送される日

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 米映画界最高の栄誉とされる第92回アカデミー賞で、最高賞である作品賞に韓国の格差社会を描いた「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)が選ばれたのは、人種差別や分断を進めるトランプ大統領に対する痛烈な批判が背景にあるとされるが、日本でも映画界が安倍政権の姿勢に異を唱えたのか。

 元共同通信社の記者で、ジャーナリストの浅野健一氏はこう言う。

「主演女優は日本で誰も引き受け手がおらず、韓国人のシムさんが選ばれたと聞きます。そういう作品が最優秀賞に選ばれたのですから、日本の映画界も意地を見せたといったところでしょうか。とはいえ、翌日の新聞やテレビは淡々と報じるだけで静かなもの。おそらく地上波で放送されるのは、安倍首相が政権の座から退いた後でしょうね」

 浅野氏の予想通りだとすれば、新聞そしてテレビ離れがますます進んでもおかしくない。

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